広瀬 勉
1517 : 200918 14:06 東京・足立 千住旭町
#photograph #photographer #concrete block wall
添加物は
刑事施設の
彼は誰いろの壜に入れられ
渇きの発泡のひと口を
ヴィーガン麺の所為にする
火事で空気が焼けた土筆のように濁っていて道前の平野が嚥下障害を起こしかけている
点滴の針も刺さらなくなって「アンパン七つ食べたい」と言いながら
先に死んだエイズのネコを年金のないこの家の庭先に朝埋めて
わざと荒らした庭の楮(コウゾ)の切り株に白旗のように夜具を引っ掛ける
「ささやか(でない)地異は そのかたみに
カルダモンの雨を降らした」
被施術者からのオキシトシンを浴びたいが
澱んだ隣町を見て石灰化は進み
充電式バッテリーは爆売れした
人は地上に増えるべきだ
死を殺すか殺すことにおいて死ぬか
自分を愛するように殺すことを死ぬかともかく
夫は妻を殺すことにおいて死につつ妻は夫を死体つつ
夏とはいえど片田舎
Ransomを殺し進化を弁償する
ヴィーガンラーメンでは無理だ
嘘でもいいじゃんという春のコンクラーベは
連邦裁判所に提訴された
弟子の介錯では証明されない
火消しに躍起なのは分かる
出かける時はメジャーを持っていけ
*ささやかな地異は そのかたみに灰を降らした
「立原道造 はじめてのものに」
#poetry #rock musician
今夜はいない
きっと
むこうの
奥の
布団の
上で
眠っている
眼をつむるといる
だまってこちらを見ている
・・・
** この詩は、
2025年3月28日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第15回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。
#poetry #no poetry,no life