設定はしといた

 

爽生ハム

 

 

あちこち
野心の朝食
ルーズな運命を書いたら
密林の嫉妬が
ひらひら 光る
視線をくれた先に
パンくずと感嘆
こぼれて 技巧をもらう
あきらめず
新鮮に
捏造を
調整する
あなたはA わたしはB
かわいた
はにかみの コニカミノルタ
描写への ピースサイン
頭で
考え
右手で殺す
声で
うなずき
パンで窒息
ありえなくもなく 顔をいただき
キスとどうとうに
声が疼く
実によい街角を知っている
言葉が甘い
あなたたちはC
会うたびに初めて
会うたびに事故の目前
ちりとり
用意して
ギプスからの 逆算
喉に
詰まるは
瓶のなかの てんとう虫

 

 

 

You know

 

爽生ハム

 

 

新しい 家族になろうとする人は手に 皺がよっていて、

家族づくりは自由で傲慢で、ハレンチな設計をした 遊歩道のようだった。

遊歩道に凡ゆる妻と夫を招きいれ、不信がっても、

思いこみでしかなく 私達は祝福する のみでしかありえない あからさまな他人様。

インディアンを差別するのも、そう 思いこまれるのも、自由で

十字架のシルエットに背比べを挑み、鋭角な肩パッドへと 私は、成長していくのであった。

左胸と左腕の 空洞に預けた赤ン坊がタバコのように煙りとなり、

ゴシックではない やつれ顔に痰が絡むが、思いこみに過ぎなかった。

差別を口にした口に異臭が漂うのは 思った経過に過ぎなかった。

私や私達、あそこに消えていった、新しい家族 になろうとする人は、

古めかしい物から離れた分、
切り口の境目は整形した鼻のように くっきりと目立つ。

切り口は いつしか、赤ン坊を抱いた空洞のように、深く浅はかに刺激を受けて誕生していた。

目に見えてもいいが、目に見えないように あてがわれている、
まわりくどい誕生。誕生の目が外部に晒されて、目を虚ろに届けあった。確かな微笑みに安堵したことは忘れない。
誕生の後ろに滅亡がどう? とかのSFではない。滅亡の需要に対して誕生の供給で 遊歩道は続いていく。

勝手に 決めます ごめん。
どこか、からの帰り道で見つけた灯りが定説なら、闇夜は 手を繋いで歩くほど私達や私は発光するのであった。

新しい家族になろうとする人は戻ってこれる。よろける体に、手が受け止めようと反応した。
あの、感度を摂取することに敏感になろうと、私は努力する。切り口は塞ぐようにして撫でる。撫でた手から摂取して傲慢になるのだし。

 

 

 

食べてないのに

 

爽生ハム

 

 

例えば次の子である。

いつも 未来である。
突然に窮屈にもなる。
それらは食べきれないほどに
腹を満たす。

その度に 繰り返す嘔吐だが
それを見ても いつも繰り返す

だいたいの嘔吐は
咄嗟に流れてゆく。

暖房に冷蔵庫。厳格な喋りを覚えた深夜。素晴らしい。落ちる電気。

平等でないのは医者がよく知っている。
平等であるのも医者がよく知っている。

弟が遅めのセックスで出てきた。
感動したセールス。
廃語が産まれた。
これは 涙である。

 

 

 

単純すぎる

 

爽生ハム

 

 

袖口の空洞に
殺到する
すっぽりハマる精液のことを
おばさんと一緒に見ていた

千鳥格子な頬肉の焦げを
鉄板のうえに取り分け
脂身が
ゴムのように転がるまでを
見ていた

見るのは簡単です
ゴムにハマる性器に水はなく
おばさんの故郷はもうない

西の鬼もあれば
東の鬼もあり
アルコールを摂取すれば
北と南は駅が決める
駅に鬼がやってきて
交響楽団を数ヶ月取り締まるなら
この渋谷行きのバスに乗り遅れようかなとも思う
おばさんから搾り取られた
この渋谷行き
乗り遅れないバスを選んだ
渋谷行きでよかった

逞しい昼夜の仕事を逞しい物流が運び
鳥のように移動する人を
鳥のように鳴く人を
真下から見て
糞の配給を顔面から受けた

咄嗟に毛布に包まるとスモークがかかる
付着する
股の間の性器とその裏か奥かの風景の草原や森や柵や水
地面への設置面は木々になるのか

何も知れずに裸光に飛びついた鳥の口ばし
着いたホイップクリームの残骸
過激に装飾されくすんでいる

二人の人物
おばさんと私が見た空洞が
しかるべき腕
手というより純粋な腕
長くしなる狩りの
物書きの腕

なんだ ただ その
伸びた不焼いた
ふやかしまやかしの身体の皮膚が伸びた形状
この腕のしなりのおかげで事故を免れた
隕石は小さな地球の混濁として
そこにいて
格好に濡れて〆切を迎えた

腕と脚の長さが同じくして地面につく
付着 不時着 腕が長い事が地面につく事で示された

 

 

 

人指

 

爽生ハム

 

 

献身的に皮膚がただれた私は
かさつく皮膚を指す

爪が結晶をかすめ
爪の隙間が満たされてゆく
爪は枝に留まる際
役立つだろう

それは
希望を持って自噴した砂に
似ていた

砂に埋もれないように
留まった枝の上
皮脂塗れのひどいかたまり

もはや餌である
餌を食べに
あなたに似た蜂が襖に針を刺す

それは
急に横切り
餌に眼を与えた
時間を見せつけられ恐怖に怯えた

あなたに似た蜂が横切ったからだ

餌を狙うあなたに似た蜂は
火宅にくすぐられ
ひどくかたまり
抜けなくなっていた

羽根がカサカサと音を立てている
その音に希望の衰えを感じ
餌にもなれないことを悔んだ

襖はやがて変色し
私を閉じ込めた

 

 

 

a holster

 

爽生ハム

 

 

なにも生まれない
全員
牛丼を食べた
ほどほどに
私は
尻を追う
社内にいない
のぼせあがる

府中あたりに住む
けれど感染する
看板をどかし
輪から外れた
風景をデッサンする

頭の悪い逸脱は永遠に
ホルスタインに近づけない

選挙と煽動
今夜あたり飲みたい
野苺と毒苺
それより
平成と次の年号

携帯繋がらない
円弧を描く
もしもし

 

 

 

間違えてつくった光のほうが儲かる

 

爽生ハム

 

 

灰色を空とすれば、陸はもっと鈍く暗いのかもしれない
果てそうな先の話にとどこおる、前提としての光

現、エアコンディショナーの送風ごときにリミットなどハズレる訳がない
送風と喉の相性がいいことに… 配給車を襲う、甘んじた難易度の低さ

たてつづけに焼き魚を食べる、鮭から赤魚粕漬へ
延々と耳から赤い血が たまらない、とまらない
膝でこらえる親子の愛が膝にのしかかる親子の失語へ
おおらかに見開いた目、鼻、感情とおぼしき

前例、人の手の形状にそって加工されていく仏壇から石までの灰さ、幼さ、罹災くる
とにかく練習
それを忘れるくらい
他意とホース

遅れて搾りだされる蛇口の水
遅れて巡りあわさる再会の場
背けて愛になる
今頃… 自分が会いたい人に会えているはず

散らばる大根の葉
おろした白い水が焼き魚を濡らす

色は、人が丁寧に配合して、できている

木漏れ日の陰影と空と陸の陰影
写真をもう一度、外気に触れさせて一緒にプールで泳ごう

表情の陰影
今頃になって、破水
スーパーで耳から血を流した、あの頃の
着色がなまなましい

ある種の暴力によって、混ざると分離した、銀色の反射する水、信じようとする自分が映る
進んだ先は何年後か… 同時期に起きている 形が似ている、ただそれだけの回収

そんな時は演じてみる、人の言葉を盗んで人に記憶を盗まれる 託されたと合致したらば記憶を回収する為に、冒険にでるのは必然かもしれない
たいそれた冒険の危うさ、それを無視してでも同時期にでてきたものを繋げる

回収なんてされないのだから
会いたい人と会えた、会えなかった裏側の暴力だとしても
これは、10年後とする…

紫のハンマーを手に入れた 紫の軍手とともに手首からのびる、一貫して律儀なジェスチャー
叩いた壁は白く粉吹く
直立させれば長くそびえ建つ
壊したくても、もう、壊れている

マンションの住人の利用を想定したコンビニへ、買い出し
誰かの家族がバイトしている、君の成長をも気にしよう わりとここは平和だから

出棺する前に、もう一度立ちあがって=( )に、もう一度立ちあがって
ポートレイトを撮らして
横たわっていたら、動物のようだよ
寝たかと思っていたら、声が返ったよ
応答が遅いと時間に負けるよ

44階建ての分だけ、ふるさとがのびている
上の方はホコリがとりにくい
ハウスキーパーが昇る月に涙している
拝むにも習慣が必要、必要に迫られないと習慣はできないのか「習慣にしたくない。」即座に拝み「拝めない。」瞬時に反復にかられ「反復したくない。」拝んだ解氷は苦みをやわらかくする「和らがない。」

苦しみを誤りなく摘みとることは難しい 君の信仰も振り付けされる
挙動が安い値段で取引される
迫害を介護する第三者が寓話に帰ってしまう前に、噛んだ言葉の味を食べやすいように変えられるはず

脈のない動物をハンマーで起こす、壁を壊して、扉をノックして、像を切り出した
こんなにも紫に混ざり合う掌を使って

今朝、コンビニでプリントアウトしたポートレイトを持って、エレベーターに乗った
ほんの数秒で東京が見渡せる ほんの数秒でこの街を抜け出せそうだ ほんの数秒で煙になる ほんの数秒で過去になる ほんの数秒で一個人になった

 

 

 

これからの夏を、パックして、吸水

 

爽生ハム

 

 

生足に授業がきざまれ
これから進む、

未来の課金に鋭くチューニング。

遊ぼ、そんな戯言、やめよう、時間は間延びした、今では美しい言葉、夜曲、勝手な解釈。

シンナーに紫陽花ふりかけ、ようやく、ビニール袋が破れ
記憶が噛まれ、
賛同を得れた。花の降る街角、路上のベットメイキング。

挙手のほうへ寄ってきた
音頭の振付が、
バットトリップな未来を予言する。

ビニール袋の焼きそば食べながら
日本の夏に、恋の超音波が
どぎつい、閑散とした通りに讃美歌をひびかせる。
桟敷にたむろした人の頭上に、ポリープがうちあがりました。

サッと過ぎた夏の思いに、あの頃溜まっていた、焦燥が蒸発したんだね。

今、
思えば、毒消しとして
支柱を狙ってた。

ペン型ドライバーが約束の補佐を締めつける。
残ったネジのような約束が、忘れさられた、思いが強すぎだよ。

 

 

 

月の窓

 

爽生ハム

 

 

鯉とベーコンが美しくピンクで
桜の季節が待ち遠しい。

部位が食べている、隣の筋肉がアトムのように容易い。
体の溝にたまる影に見惚れ、彫刻のような体を見て、彫刻はうまれたのだなと確信する。

肉体美があると、監禁したくなる。
シーツの山に隠れた半身を起こす時間を、ずっと巻き戻していれば終わった時間を呼び寄せそう。

実に幾つものつなぎめをもつ洞窟だ…
同時に出口が、入口が多発している。
こんな時こそ、
怪我をして強制終了させられる感じはスキだ。って唱える

甘えに叶う、つなぎめの洞窟は、ガス自殺した人の鼻筋に月がかげる可能性がたかい…

起きると終わるに違いはあるのかって、同時が催す適当な吐き気。

 

 

 

息づかい

 

爽生ハム

 

 

損害賠償に指導を受けた少年は紺色のスポーツをやっていた。旧友が時間を幽閉し父母はひたすら訃報を運ぶ業者のような環境で。固有の紺色は凝り固まった血痕だった。リーバイスとも違う しきりに潜る魚のように不眠不休だった。少年の息つぎはユーモアに選ばれた。現に手の甲には延命ほしさにポストイットで連絡先が。蛍光 密告 パステル 。軽薄な伝言が少年を深く沈めた。沈めば沈むほど知らない世界。掌から伝言の吐息だけを食べ 少年は紺色の喉で人を飼っていた。少年の延命は言葉に管理されていた。人の猛毒は少年しか知りえない世界まで届く。息詰まる。やっと歪んだ水流で。その頃には少年はイルカと変わりない声で鳴くようになっていた。