「道程」の引用されるclimate futurismの光景

 

工藤冬里

 
 

建物がごちゃごちゃと 校歌を唄っている
バッハにとってのフランスはVOGUEのようだった?
準備しなければならない即興は身に余る
地球が禁煙して
随分経つ
参道は俯いて
携帯を見る人々の
クーポン用アプリの檻
バッハにとってイタリアは
Lanciaみたいなもの?
不死の主題は同じでも
山が、木が、代わりになっている?
コロニーの歌を唄うとでも?
集合の重なりが青くなっていて
そこに経済ITアナリストの正当性のみが簾のように呼んでいる
命のクーポンを前もってゲットしようと
人々は俯く
手指から首に
首から頭上に
疲労は二酸化炭素のように上っていく
ああ自然よ
父よ
ぼくの前に道はあるが青い
ぼくの後ろに道はできない

 

 

 

#poetry #rock musician

ソイラテ◀︎

 

工藤冬里

 
 

国を人格で語り始める▶︎アナリストに取り込まれるにはソイラテの難しさが伴う▶︎スタバではジョジョに温め苦味系で▶︎東京新聞大波小波をやりおおせている▶︎分断風見鶏と化し▶︎酸味のシナ海で固まった▶︎蛋白

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注文すると
文春片手にオジサンとなった一世風靡セピアが後ろでソイやソイやと囃し立てる

そう言えば
寂年層も取り込んだ
二郎のギルティ
デモを眠らせ
仮小屋の屋根にも
雪はふりつむ

露国に脱鉄されてゆく土
グリーン車のWILLに骨抜きにされていく親父ギャングたち

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「鉄も粘土も共に砕かれ
籾殻のように跡形もなく」
夏から夏へ
の裏に
冬のソイラテの分離が進行侵攻信仰死たのだ

今後もこのようなはな死を死てゆきますのでご興味のある方はチャンネル登録をプチっとお願いします

 

 

 

#poetry #rock musician

the Booths

 

工藤冬里

 
 

カーペットをはがしてむきだしになった畳は少し砂っぽいがそれほど焼けておらず猫の爪からも守られていて、墓川は、引っ越し気分のようなものが部屋に満ちるのを感じた。

二章 返品
ニトリに色違いだったカーペットを持っていく。それは受理され、更に濃い茶色のものに変更される。今のイエがブースだとすると、ブースにカーペットなど要らない筈だが、ブースのフェスの規定が書かれたのはブースで移動していたまさにその時なのであり、それは将来のイエで、ブース暮らしを思い出すためなのだった。今を思い出すための記述としてのカーペットなのだと思い至ると、墓川はフェスの移動のような土ぼこりが舞うのを感じるのだった。

 

 

 

#poetry #rock musician

「現実にもかなり慣れてきた」𝗟𝗔𝗨𝗦𝗕𝗨𝗕

 

工藤冬里

 
 

昭和新山の麓、
海はいっしゅん静かになった
ゴジラが現れる前のように
水中から言葉の枝が張り巡らされていたが
それは迷路を試そうとする電流のようだった
ヘルメットを被り、
転倒せよ
救急車は間もなくやってくる
そのドップラーにライムを乗せて
きみが時間になれ

 

 

 

#poetry #rock musician

speech balloon

 

工藤冬里

 
 

トランプとバイデンの闘いに意味はない
愛国主義とグローバリズムの戦いにも意味はない
コロナの深い意味と浅い意味の対立にも意味はない
きみのプラットフォーム上の気の利いた言葉も恋愛も芸能も体育もそれほどの意味はない
野獣が酔っ払った娼婦を振り落として突き殺すための
動機がひらひら降ってくる
そのきらきらに全集中‼︎

 

 

 

#poetry #rock musician

avian flu

 

工藤冬里

 
 

妄想は悉く地下の集合的無意識に繋がっていてそのマグマが噴火に利用されてきた
苦しめれば苦しめるほど栄養価が高くなると知っているので地下は迷路になっている
言葉は与えられるがそれはjoy divisionとかcageとか
食べる部位を分類するために付けられているにすぎない
かしわ以外の
立てない飼育檻の柔肉は犠牲にしてはならないのに
地下鶏舎の夢想の噴火としての
大量虐殺が行われている
雄鶏(モノノフ)に時候の挨拶など無用だ
三度鳴いて夜を目覚めさせよと
単刀直入に知らせなければならない

 

 

 

#poetry #rock musician

ghost apples

 

工藤冬里

 
 

一六日 天寒
どんなに良さそうに見えても欠けたところに穴があり
それは見える軍隊であったり
内向き過ぎのバランスそのものであったり
民俗風習への無批判の迎合であったり
何よりあたしであったりするので
距離を置かなければ同化してしまう
だから白鳥は食べない
自傷はしない
障害があっても食べていけるよ
あたしのように子供を火あぶりにはしてはいけない
あたしのように偏見を持ってはいけない
リベラルであってはいけないんだ
永続する国は米を通しては来ないことを知ってほしい
一七日 天上大風
あたしの考え方や感じ方に合っているから、と言うのは間違っている
それはあたしの感じ方や考え方に合っていない筈だからである
そしてあたしの考え方や感じ方を肯定する必要もある
その上であたしとは異なった考え方や感じ方にあたしを合わせるのである
一八日 ghost apples
洪水前の性欲を地表に満遍なく持ち続けている一派と
洪水後の国務野獣的な当該の仲が相当悪い
口癖が「本当の敵は」であるような
スローガンとしての米帝が遠ざかった内ゲバと同じ結構である
指を落としても目先の力任せの突破
悪よりもスピードを上げて
説明のために指を落とし続ける法廷逃走
あたしの指は何本あるんだ
姿を現したら負け
車から顔を出した地元の不良の男の子たちが「目を逸らしたら負け」と言う
あたしは
空0リンゴの形をした氷

 

 

 

#poetry #rock musician

daily beast

 

工藤冬里

 
 

夢の中では突飛なことが起こる
主体の感情はそのままなので
胸が張り裂けそうで苦しい
大体それはオールナイトの三本立てである
そこでは善悪と欲望が錯綜している

現実の細い畦道には彼岸花のリゾームが張り巡らされている
包丁を持って押し掛ける議事堂という隣人を俯瞰し
白鷺は旅立った 
祈りの聞かれるミジンコ型の島へ

テレグラムで詩編二三編を引用するリンウッドは
夢の中にいる
現実を剥がしたプリント基板に
銀杏の葉が半田付けされている

 

 

 

#poetry #rock musician

billboards

 

工藤冬里

 
 

原発事故は一瞬全能の地位に置かれたが鮪を食べるほどには風化させられ、コロナ選挙では善悪の視野の両端を狭められた。
上下と左右を押し付けるそうした策略は悉く失敗し、今はただ脳内の標野のビルボードとなっている。
北が南で勝つことはない
問題は南で勝つことではない
あの三本立ての映画の看板のように
過ぎ去るということだ

 

 

 

#poetry #rock musician

to the big tech

 

工藤冬里

 
 

世界に参画していることが朝イチで行者ニンニクを開き朝鮮人参の苗をチェックすることであるなら
私は領土紛争の水域に蕎麦の種を播き親切を心掛けるだろう
雑草を土に戻すのは全米ライフル協会の仕事でも全米トラック協会の仕事でもない
これは善と悪の戦いではなく不完全さと不完全さの戦いだからだ
愛国主義で結ばれた人々は萱鼠のように刈り取られるのを待っているイネ科の雑草の穀類を食べなさい
レメクの妻たちよ
「敵は本能寺」とテレビでも吹いているではないか
ポキポキ球根を埋め
玉葱になりたい野蒜の思い出を掘り返し
ラジオから流れる蓄膿気味の歌唱を聞いている
「ペンフレンドの二人の恋は
言葉だけが たのみの綱だね」

 

 

 

#poetry #rock musician