姥捨から
千曲川はうねってみえた
山々のむこうに
山の頂は白くひかっていた
ひとびとは
冬のはじめに年老いた母を捨てたのだという
ひとびとも
千曲川のうねるのをみただろう
山の頂の白くひかるのをみただろう
山の民だったのだと
そのヒトはいった
姥捨から
千曲川はうねってみえた
山々のむこうに
山の頂は白くひかっていた
ひとびとは
冬のはじめに年老いた母を捨てたのだという
ひとびとも
千曲川のうねるのをみただろう
山の頂の白くひかるのをみただろう
山の民だったのだと
そのヒトはいった