磯ヒヨドリは
なにも持たないだろう
カモメも
なにも持たず翼をひらくだろう
流転のなかで
そのヒトは逝った
そのヒトは流転そのものとなった
御影石に
薔薇と秋桜の花を刻ませた
田圃の向こうに生家がみえた
青空にぽかんと白い雲が浮かんでいた
磯ヒヨドリは
なにも持たないだろう
カモメも
なにも持たず翼をひらくだろう
流転のなかで
そのヒトは逝った
そのヒトは流転そのものとなった
御影石に
薔薇と秋桜の花を刻ませた
田圃の向こうに生家がみえた
青空にぽかんと白い雲が浮かんでいた