さっき
雀たちが鳴いていたのに
雨が降りはじめた
雨粒が
地上を叩いている
多摩川のうえを
羽田から飛んだ飛行機が遡上している
尾形亀之助は
あの世のどこだろう
詩を書いているだろうか
此の世のものか
詩は
きみの背中を抱く
きみの普遍的な背中を抱く
さっき
雀たちが鳴いていたのに
雨が降りはじめた
雨粒が
地上を叩いている
多摩川のうえを
羽田から飛んだ飛行機が遡上している
尾形亀之助は
あの世のどこだろう
詩を書いているだろうか
此の世のものか
詩は
きみの背中を抱く
きみの普遍的な背中を抱く
砂の上に
細い草が生えていた
白い波が
たっていた
細い道をぬけて
砂丘のむこうに海がある
カモメが飛んでいた
海鳴りが聴こえていた
大風を
まっていた
ヒトは
ヒトの姿はみえない
小鳥の鳴いていた
白い波は
立っていた