gesture 身振り

 

夕方
目覚めて

モコと散歩した

地上に
空は重なっていた

それから
眠った

夜中に
目覚めて

一日は遠い
むかしのことのようだ

今朝
モコと別れてきた

おしっこにいきたい時

モコはぐるぐると
はしりまわる

ひとりで戸を開けることもある

 

 

 

近辺未来に

 

爽生ハム

 

 

未来に、
手が届く前にビールに、
手がのびる
道すがら、
観察して後追いした女性の
裾が、一軒の酒場に消え、
がらがらと扉にはさまる
わざと、
白桃を1Rにつめていく
そりゃ、男性ではないかも、
しれないが
雨乞いする腰骨に、これから
メトロノームをのせる
これが猿
はやくしろ、変な意味じゃなく
女性を栄養として日暮れへと
報復で二回も愛情、さらって
がらがらと扉にはさまる
面倒な
間合、離される
意見のおもしろい猿が
拾いあげたのは、
メコン川に浮いた不達の手紙
本物なのか、
答案用紙のようだが、
異境のことはわからないから
曖昧の中で寝る