愛ですか
どうなんでしょうか
むずかしいな
愛は
詩になるの
どうなんでしょ
愛は
やぶれ
でしょうか
ほころびでしょうか
愛は
やぶれてしまった
ほころびてしまった
モコをみて思います
山茶花の
白い
花をみて思います
愛はしろいな
愛ですか
どうなんでしょうか
むずかしいな
愛は
詩になるの
どうなんでしょ
愛は
やぶれ
でしょうか
ほころびでしょうか
愛は
やぶれてしまった
ほころびてしまった
モコをみて思います
山茶花の
白い
花をみて思います
愛はしろいな
ひさしぶ り
ひさ しぶり
ヒサシブリ
ひ さしぶり
ひさし ぶり
ひさしぶりっ
よぉ、ひさしぶりっ!
すったもんだあったけど
今日のため
鏡の前でリハーサル
出来は上々
駅前の喫煙所で
開演を待てば
改札抜けてひょこっと
現れたおまえ
ブラックなめた
子どもみたいなカオして
手招きすれば
人差し指と人差し指で
ばってん作ってから
カバンにつけた
マタニティーマークと
光る薬指を
恥ずかしげに
ちらり!
(音もなく火はついて)
あたためていたとっておきの
ノンフィクション
書きかけのミラクルストーリー
雑踏にポイ捨てて
聞かなくたっていいけれど
こうなったからには
聞いてあげなきゃいけないこと
それなりの相づちで
聞いていた
ときどきは本気で笑った
お気楽な街の
車道側を意識して
(もくもくと もくもくと)
最後のミルクティーを飲み干して
今日はどうもありがとう
もうこれいらないからあげるよ と
差し出された 半箱のマルボロ
それは
そっくり
そのままの
おれ
今日はたぶん
「はじめまして」が
お似合いのふたりだった
「カラダ、キィツケロヨ」
駅で見送ったあと
マルボロに火をつける
ひと息ごとに
暮れゆく街角
まるごと
咳きこませたくなったなら
一心不乱にすうは すうは
特別な味がするでもなく
ただ身軽になっていく
そんな5分間にちがいはない
もくもくと
もくもくと
遠いあの煙突のほうまで
グッドラック
(じゅぅ・・)
そして、グッバイ