山のみどりのその向こうへ

 

ヒヨコブタ

 
 

ひとを送るときに
しないと決めていることをするひとに
さよならをいう

けれども
あなたには言えないね
少しずつずれて
少しずつ噛み合わない日々
歯がゆさに落ち着かなくなるひとを
見ながら

今年見送った大切な友に
こころで話す
こころで話すのをゆるされるのは
あなたのような存在なのだろうか

エゴでしかなくとも
すがって泣きたくなるときに
離れていく目の前のひとのことを
こころで
相談しながら
おもう

いつかいくどこかで
輝くその笑顔に安らぎを