もぐらの記憶 投稿日時: 2018年5月1日 投稿者: michio sato 返信 正山千夏 記憶というものは 罪なものですね 失くせば哀しいけれど あればあったでとってもやっかい ならべてみたり くらべてみようとしてみたり 穴ぐらのなか 這いまわる まるで水を掻くように ヒゲに当たる砂や石の感触 ミミズにあいさつして 今日もねぐらに帰ってく 目覚めれば朝 昨日のつづきはこう、 そうやってじたばたすること自体がたいてい 私を光の方向に導いている くらやみのなかをつらぬく 太陽のそれ