松井宏樹
今年もマンモグラヒィ〜受けてきた
ただでさえないおっぱいを
下敷きばりに薄っぺらくのばされて
今朝は左右のおっぱいが
思春期のように痛むわたくしです嗚呼
日本人の半数ががんになるこのご時世
ヒトゲノムの解読は進み
がんが不治の病でなくなるのも
あと数十年?
わたくしの生きてるうちにそうなりそう
がん細胞はウィルスや細菌とはちがい
もともと体の中にあった細胞から発生する異常な細胞だと
ふつうの細胞は臓器やら器官やら組織やら
いろいろなモノになるのに
がん細胞は何にもならないんだよと
聞いたわたくしは思った
それって体が死へと向かっていく
最初のプロセスのところなんじゃないか
それをもうすぐ食い止めることができるようになるのだとしたら
人類はとうとう
ひとつの死を克服することに成功するのですね
わたくしは想像する
がんが不治の病でなくなる世界
人類は
今度は何が原因で死ぬのだろう
さらにもっと恐ろしい不治の病が現れるのかな嗚呼
高度な人工知能が仕事のほとんどをこなし
大変便利になった世の中
働き方改革は難航しているけれど
いつかそのうち完成するのでしょう
人類が産業革命以来ずっと追求してきた
豊かな時間のその先で
不死になるわたくしが
したかったことって何
有り余る時間をもって
したいことって何
今朝は左右のおっぱいが
思春期のように痛むわたくしです