plausible・もっともらしく思われる

 

Michio Sato

 
 

evening

I took a walk with Moco

Always
In the evening

take a walk with dog Moco

Pink clouds were floating
Swallows were flying

At such times
I don’t need plausible words

With Moco
I was watching the clouds

Swallows were flying over the river

Swallows

It was chirping

 

 

夕方

モコと散歩した

いつも
夕方には

犬のモコと散歩する

桃色の雲たちが浮かんでいた
燕たちが飛んでいた

こんな時
もっともらしい言葉はいらない

モコと
わたし雲を見ていた

川面を燕たちが飛んでいた

燕たち

チキチキと鳴いていた

 

 

*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

地球の歩き方

 

工藤冬里

 
 

あなたはなにをしてきたのか、どこからきたのか

自分で穿いたズボンのバンドを締め上げ地球を巡り歩きたい所を
歩き回っていました
もっと若かった頃は
地上そのものが牢獄なのだから場所の移動など何の意味もないと考えてみたりしてましたが

歩き回れなくなって愈々、
玉虫厨子とかを除けば、
見た、行った、が何の足しにもならなかったと身に染みました
ああそれでも
今よりもっと若くて元気だった頃は歩き回っていました
見た気になった仮想の平等主義を批判しながら
絵葉書にさえ納まりました
それが年​を​取る​と
自分でズボンも穿けず
はい万歳してー、
と言われて伸ばす手からすっぽり
拘束衣を​被せられ
徒刑場に​連れ​て​いかれます
それが申し込んだツアーの結末
となりました

 

 

 

#poetry #rock musician