I’m Thinking of Ending Things 2

 

工藤冬里

 
 

もう十分行くとこまで行ってると思うよ
命の価値と同じくらいに
裏返りは裏返り裏返り
時間軸なんて無いも同然
表も裏も無くなってから誕生した生権力
体はもはや日本でさえなく
脳死から心停止までの間を生きるだけ
受けるより臓器を与えるほうが幸福です
という原則で栽培される哺乳物
と鈴虫しか居ない

 

 

 

#poetry #rock musician

また旅だより 25

 

尾仲浩二

 
 

大阪での打ち合わせが終わって京都へ行った。
観光客がまばらな四条河原町。
普段は泊まれないちょっといいホテルも投げ売りしている。
なので連泊してパソコンで仕事をすることにした。
日中に散歩してみたけど暑すぎて危険。
食事は隣のスーパーの惣菜。
ほとんどホテルにて京都にいる感はほとんどない。
四泊した最後の夜にひとり鴨川の河原で飲んだ。
いい風が吹いていた。この夏の思い出。

2020年8月27日 京都にて

 

 

 

 

We should so act that we have nothing to regret.
私達は何も後悔するようなことがないように振舞うべきである。 *

 

さとう三千魚

 
 

take my dog

sometimes I go to stare at the sea

last sunday

in the afternoon
I went to the sea

I put my dog in the passenger seat of the car

my dog likes to ride in the passenger seat

drive the beach together

holding my dog
from the jetty

I was staring at the sea

the waves were rushing

the waves were rushing over and over

there were no same wave as one

the waves were breaking from the other side of the world
the waves hit the tetrapod and shattered white

We should so act that we have nothing to regret *

 

 

犬を
つれて

たまに海を見にいく

この前の
日曜日も

午後に
海を見にいった

車の助手席に犬を乗せていく

犬は
助手席に乗るのが好きだ

ふたりで浜辺をドライブする
犬を抱いて

突堤から

海を
見た

波は打ちよせていた

波は
何度も

打ちよせた

ひとつとしておなじ波はない

此の世の向こうから波は打ちよせていた
波はテトラポッドにあたり白く砕けていた

私達は何も後悔するようなことがないように振舞うべきである *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life