千本ノック

 

道 ケージ

 
 

やるというから
付き合う
何のため誰のため
関門クォーレイ
オーライオーライ

右、左、ホラ前、後ろ
ネットに投げろ こっちじゃない

打つも大変 何しろ千本
だからといって
うどん投げんな
お玉はあぶい

乱れ打ちでかわす
ワンバンは辛い
体で止めろ
足が止まり かかしか
背中に当たる ジャマ

捕らないと捕らないと
打たないと打たないと
逃げてもいい逃げていい
豆つぶれ 狙う
殺意あるでしょ
ネットから屋根へ跳ぶ
おでんがはねる 
こんにゃく投げやすい

飯粒に唾攻撃
ベランダに逃げる

鳥のフン 風にやられて
河原飛ばされ
石のさみだれ のびきって
凧みたい 空から光線攻め
全員攻撃か
なんだっちゃやるよ

あざがいとしい
バット折りやがった

 

 

 

今日も火星が大きい

 

工藤冬里

 
 

足りないものは何もない
あるとしたら未来だ
未来に足りなくなることを見越して
今埋葬を準備しているのだ
Hey 僕は眠くないよ
でもいつか眠くなるだろう
眠くなるまで眠っていよう
眠くなった時起きてないといけないから
準備とは友のための準備だ
僕のためではない
僕は眠くないのに寝て
眠いのに起きているだけだ
僕は生まれた時に死に
死んだ思い出を生きているのだ
死は眠りに似ているが
眠りは生に似ている

 

 

 

#poetry #rock musician

Mud adheres to my shoes.
泥が私の靴にくっつく。 *

 

さとう三千魚

 
 

the typhoon has passed

morning

rain
got up

I walked along the river to the estuary

rainwater had accumulated on the sidewalk next to the large hospital

birds were playing at the waterside of the estuary

the school of fish was swimming in the water

there was a man feeding stray cats
the man was surrounded by stray cats

I gave a bow
the man bowed his head

I didn’t need words

whitebait fishing boats were fighting ahead of the ocean

Mud adheres to my shoes *

 
 

大風は
過ぎていった

雨は
あがった

川沿いを河口まで歩いていった

大病院横の歩道には雨水が溜まっていた

河口の
水辺に鳥たちが遊んでいた

水の中を魚の群れは腰をふり泳いでいた

ノラたちに
餌を与えている男がいた

男はノラたちに囲まれていた

会釈した
男は頭を下げた

言葉はいらなかった

沖合の海原をしらす船が先を争い進んでいた

泥が私の靴にくっつく *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life