倉敷

 

工藤冬里

 
 

リーヴァイス
は奥の奥の影。
長い鞘が残酷に揺れる
プラモデルの箱のように
山間の家々に暗さをもたらす
四角く切った屋根から落ちた子供のために脂肪を捧げる
赤白青の的の描かれた家の漆喰の外壁に向かって
薪の上に並べたウェディングドレス
穴の開いた樋からは鯨脂の白が流れ落ちる
次から次と病気になって
ヅカファンでアルフィーの坂崎が好きなトリコロールの真由美が
ヅカファンでアルフィーの高見沢が好きだった倉紡の元同僚に書く手紙に脂肪が吸い取られていく
落下地点を的にして潜らせる針の

 

 

 

#poetry #rock musician

We used to go fishing in the river.
私達はよく川へ釣りに行ったものだ。 *

 

さとう三千魚

 
 

we were looking at the river

in the evening
I rode a bicycle and went to see the river

by the river
because I was born

in the evening
I was watching the water flowing in the river

I was watching anglers

my brother who died the other day was
also fishing for sweetfish

my brother’s children
also fish for sweetfish

everyone was born and raised by the river of “Fisherman Sanpei”

in summer
we swam alongside the fish

summer afternoon
on the river

we were watching the buoy sway

the river was flowing
the river was flowing

We used to go fishing in the river *

 
 

川を
見ていたね

夕方になると
自転車に乗り川を見にいった

川の傍に
生まれたからか

夕方になると
川の

水の流れるのを見ていた
釣り人たちを見ていた

この前
死んだ兄も

鮎釣りをしていた

兄の子らも
鮎釣りをする

“釣りキチ三平”の川の傍でみんな生まれて育った

夏には
魚とならんで泳いだ

夏の午後
川面の

浮子の
揺れるのを

見ていた

川が流れていた
川は流れていた

私達はよく川へ釣りに行ったものだ *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life