クラスター

 

工藤冬里

 
 

最後の日々に偽りは一定の役割を果たす
集まることができるからだ
二番町の会員制スナック真野に発生したクラスターは
下半身のないzoom勅語のカウンターをもたらし
心のどこかで同調してしまう紫のネオンの
一一月はとりわけ
鷺の往来烈しく路肩に横たわるハクビシンらの
trustworthy
ボリビアのラパスで家政婦をしているエマは
透けて揺れる葉っぱ以上のものを見た
つぶらな形の頭の中に光りは仕舞われていった
戦争に深くかかわり合っていたことは明らかです
祈願の両翼型は無意味である
わたしは聞いていない
再び暴力行為の正当化について
良い人なんだけどバビロンの娼婦を誤解しているから
すり潰してサラ地にする
真砂土を撒いて
真砂土を撒いて
好転させる
老齢や事故で死ぬことはなくなりますし
trustworthy
平和な時を活用して軍事力を強化するアサ王に対して加藤典洋ならなんと言うだろうか
免疫力と言い換えればどうだろうか
見えない軍事力とは常に最終兵器でなければならず
未来があってはならない
それは見えない一つの石飛礫でなければならない
それは言語を準備することだ
言語が石礫なのだ
見えるハト派と
見えないタカ派を撃つ
木造の枠組を下から見上げ
尻を暖める
想像力とリサーチで
思い違いをしないように
全ての人から憎まれることになるとリナちゃんも言っているではないか
いつまでも退けられる

 

 

 

#poetry #rock musician