松田朋春
終わったあとだから
よくみえる
よく知るために
終わらなければならない
何度も
書き終わりたくない
知りたくないから
それが何であるか
何でしかないか
終わってわかったこと
終わってのこったこと
捨てたのに帰ってくる子どもみたいに
心はせつないうそをつく
まっすぐにこっちをみて
終わったあとだから
よくみえる
よく知るために
終わらなければならない
何度も
書き終わりたくない
知りたくないから
それが何であるか
何でしかないか
終わってわかったこと
終わってのこったこと
捨てたのに帰ってくる子どもみたいに
心はせつないうそをつく
まっすぐにこっちをみて
脳の中で記憶は垂直に沈んでいる
それを現在という
水の少ない球の中で
過去と呼ばれるものが現在と連結しているが
それは現在における過去なのであって
出来事と出来事の間の熱量の差に過ぎない
未来は出来事としての熱量が高い場合はこちらに流れてくる
それを希望と呼ぶ
未来を凝視しなければならない
ねえ、あん時二十歳だったのがもう四十歳だもんねえ
ずっと立ってるわんこがいたねえ
心は水だが脳は電気だ
出来事を繋ぐ橋で瀬戸内海を渡る
フェリーはとうに難波している
#poetry #rock musician
that child
those children
Hachiro Tako
Mr. Shibayama
Mr. Kuri
my sister
woman
women
grandmother
mother
father
brother
mother-in-law
Mr. Kurusu
Mr. Nakamura
Mr. Neishi
Mr. Shiroyasu
Arai-kun
Mr. Kuwahara
over there
here
everyone
how are you
this morning
I was staring at the sea
・
I felt like crying at the new *
あの子
あの子たち
たこ八郎さん
柴山さん
栗さん
姉さん
女
女たち
祖母
母
父
兄
義母さん
来栖さん
中村さん
根石さん
志郎康さん
荒井くん
桑原さん
そちらや
こちらで
みなさん
元気ですか
今朝
わたし海を見ていました
・
私はその知らせを聞いて泣きたくなった *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life
夜に、
融合を遂げたチョウチンアンコウのムニエルを食べさせる
たわみに合わせて、うなづく
肌よりも、こぼれるものが触れていく
微かに結ばれている道の上で
血の流れにしっかりと掴まっている
月も、花も、見ないで
立ち漕ぎをした
丸い 夜の形を真っ二つにして
そうだ お金があればよかったよね
お父さん
白痴に向かい
行方不明になる影
光が、
一面におちてくる
月の内部は 母胎だったんだ
帰っていくね
いつか必ず、普通に死ぬから
束縛せず
孤独のまま 依存し合った
隣に居あわせながら 互いの地上で
星々と話し合った
夜が鳴いている
わたしは
夜の鳴き真似をする
10年
とうめいなおとになりたくて
住み続けた西窓の部屋がいまとても豊かだ
根を裸にして光と熱を見つめる
切り落とした水に
果たされなかった光が乱反射を起こしている
その光に、ただ揺られている