Stollen und currywurst

 

工藤冬里

 
 

閉架に今は読まれなくなったハンブルクのB級グルメCurrywurstに関しての小説※がひっそりと背を見せており僕は仕事帰りに買いに走ったがそれはそうと
燃やさなければならない
白壁の黴にプルシャン・ブルーの浸透があるなら
家ごと燃やさなければならない
出産が「死ぬ人」を産むことである間は
轢かれた猫のように
バイクから投げ出された
夕刻の厳粛の
脇をすり抜けていく
クリーヴルストがないのだから
シュトーレンを食べたって無駄だ
男の子は三三日、女の子なら六六日、
祖先の犯罪を想ってひきこもらなければならなかった
女が悪いのではなく
女が
近いのだ
原罪シュトーレン首都連合の現在に

 

※「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」
ウーヴェ・ティム (著), 浅井 晶子 (訳)

 

 

 

#poetry #rock musician

As for me, I have nothing to complain of.
私に関しては、何も不平はありません。 *

 

さとう三千魚

 
 

yesterday
I didn’t go for a walk with Moko

garbage removal
did not

I haven’t written the manuscript yet

this morning
the woman went out

with moco
on the sofa

I was sleeping

Asami
he sent me a Yuki no Bosha

Watanabe’s wife
she sent me Nagasaki Castella

Mr. Kanda sent me Akita sausage

I’m not ready to cry yet

this morning too
it’s sunny

As for me, I have nothing to complain of *

 
 

昨日は
モコと

散歩に
行かなかった

ゴミ出しも
しなかった

原稿も
かけていない

今朝
女は出かけていった

モコと
ソファーで

寝ていた

あさみさんが
雪の茅舎を送ってくれた

わたなべさんの奥さんが
長崎のカステラを送ってくれた

かんださんが秋田のソーセージを送ってくれた

わたし
まだ

号泣する準備もできていない

今朝も晴天だ

私に関しては、何も不平はありません *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

Turn your bag inside out.
袋を裏返しにしなさい。 *

 

さとう三千魚

 
 

“Dojo Yaburi” feels good

suddenly
come over

he deviates from the rules

yesterday’s poem by Tori Kudo is also **
it was “Dojo yaburi”

I laughed

hit the poetry board wall with his bare hands
he is trying to win

it’s like “Rikyu”

throw away the wins and losses
he breathes air elsewhere

Turn your bag inside out *

 
 

道場破りとは
気持ちが

よいね

突然
やってきて

ルールを
逸脱する

昨日の工藤冬里さんの詩も **
道場破りだった

笑って
しまった

詩歌の板壁を素手で
殴り

勝とうと
している

利休のようでもある

勝ち
負け

を捨て

別の場所で空気を吸う

袋を裏返しにしなさい *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

** 工藤冬里さんの詩

「「文春オンライン」によると、禿げを偽って結婚した男がカツラを見破られ離婚された。さて、ところで、マスクをしてフードを被っていたら一人の子供に「おばさん」と呼ばれた。わたしはその子供におばさんと間違われた。その子供はわたしをおばさんと宣言した。」
https://beachwind-lib.net/?p=27072

 

 

 

#poetry #no poetry,no life