poeta

 

工藤冬里

 
 

なんで立って歌わないんだ

いつの間にか大きくなって
これじゃ町で会っても分からないなあ
そうか辛抱するだけじゃなくて
お茶を入れてあげたり
今はそこだね
まあいいか

立って歌え
土地の境界ずらすな
ギンと罅割れ
包丁持って
蕎麦植える

高千穂と闘って
三百万の宿営を掻き分けて
山羊捨てに行く

蟹の甲羅年跨いで繋がって
コーヒーミルで蕎麦挽く

そっか辛抱するだけじゃなくて
お茶を入れてあげたり

 

 

 

#poetry #rock musician

Do you know him at all?
いったい君は彼を知っているのですか。 *

 

さとう三千魚

 
 

at the end of the year

at the entrance
I hung a picture of Masahiko Kuwahara’s “girl”

a nandin flowers of Hodai Yamazaki
I thought

a nandin flowers
eventually

disappear

called “Ami”

the people
in the Kamakura period

was there

Ippen did not have a temple

they set out to the north
a fruit of nandin will suffer snow in the northern land

Do you know him at all *

 
 

年の終わりに

玄関に
桑原正彦の少女の絵を掛けた

方代の南天を
思った

南天の花も
やがて

消える

阿弥と
号する

衆徒たちが
鎌倉には

いたという

一遍は寺院や堂舎を持たなかった

彼らは北に旅立った

南天の実は
北の大地で雪を被るだろう

いったい君は彼を知っているのですか *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life