I will put off my departure if it rains.
もし雨が降れば私は出発を延期します。 *

 

さとう三千魚

 
 

this morning too
to the estuary

walked

I walked aloud “Instant English composition to speak more and more”

on the peninsula
there was the morning sun

at the estuary
there was a stray cat

there was a black and white Fuji forehead stray cat

when I crouch
they are Approaching

Nora
Nora

I will put off my departure if it rains *

 
 

今朝も
河口まで

歩いた

「どんどん話すための瞬間英作文」を口ずさみ歩いた

半島の上に
朝日はいた

河口には
ノラが

いた

白黒の富士額のノラがいた

しゃがむと
近づいてくる

ノラよ
ノラたちよ

もし雨が降れば私は出発を延期します *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

すばらしき世界(ネタバレ)

 

工藤冬里

 
 

浮かんだのは
廃墟にて月にもあらず風にもあらず

過去のいろんな着地がことごとく排除され
役所広司は高倉健に
梶芽衣子は藤純子にならぬまま
黄色いリボンでもなく
擬似家族の絆でもなく
ファスビンダーの絶望でもなく
希望しかない、みたいな
虹を砕いて売るか
みたいな
知らんけど
それでも春野草の天麩羅
みたいな

 

 

 

#poetry #rock musician

夢素描 11

 

西島一洋

 
 

ピアノ

 

ピアノを買った。

おそらく170,000円か180,000円位だったと思う。と言うのは、今日買ったピアノはあまり値段を覚えていない。前に買ったピアノはいくらだったかなあと思い夢を見て思い出すことにした。

夢の中で、さらに夢を見るという行為である。そうすると、170,000円か180,000円程度だった。168,000円だったかもしれない。

グランドピアノではないが、木製の黒いごついやつである。業者がというか、ピアノ屋が直接運んでくれた。

部屋はかなり大きい。おおよそ30畳ぐらいあるかな。天井は極端に高くはない、そこそこ高い、3.5メートル位かなあ。外光は入ってきてないが、暗くは無い、と言って明るくもない。どんよりとした明るさか。

値段を思い出すために、以前の夢を思い出そうと思って寝た。と言うことで一応値段は思い出した。

同時に他にも思い出すことがあった。以前の夢では、もう1台既にピアノがあった。そのもう1台のピアノは、エレクトーンというか、いわゆる電子ピアノで、でもそこそこの大きさがあり、なぜか電気スタンドが3つほどくっついている。

僕は大きな黒いピアノを見ながら、その電子ピアノを弾いていた。曲は特にない。と言うよりピアノ弾くテクニックは持ち合わせていないので、ランダムというか適当に弾いているだけである。

最初のピアノは、つまり最初の夢に出てくるピアノは、左上のところに大きな傷が付いていた。

でもすぐに気がつかず、業者が帰ってから気がついた。すぐに連絡すればいいものを、躊躇している間に3日ほど経ってしまった。となると、最初から付いていた傷なのか、自分でつけた傷なのか、微妙な感じになってしまったが、最初から付いていた傷と言う事は確かである。でも日を追うごとに、苦情というか、連絡をするのが億劫になってしまった。

でも大金を払っているし、このままでは自分も気持ちが悪い。何度か電話をしようと思ったが、電話がしづらく、もう一つ別の夢を見ようと思った。

そうして、またもう一つ夢を見たと思う。いや、二つも三つも見たと思う。夢の記憶は消滅してはいないが、思い出すことができない。

ある時、それら夢の記憶が浮上する時があるだろうが、それらが、なぜ浮上したのか、その時はきっと忘れているだろう。

記憶ヲ忘却セヨ、ソシテ、ソノ忘却ヲ記憶セヨ。