内なる声 *

 

さとう三千魚

 
 

もう
三日が過ぎた

土曜日
飲んだのだったか

三日が過ぎたことになる

頭が
すっきりしない

胃の後ろの背中も
痛い

飲み過ぎということか

なぜ
そんなに

飲むのか

急いで
きみは

どこへ行ったのか
どこへ行くのか

朝からの雨はあがった

窓辺は
急に明るくなった

さっき
外で

ハクセキレイが
鳴いた

ハクセキレイは嘴から目に黒い線を引いていた

きみか
きみなのか

ひかりだと言った

きみは
西の山の頂は白い雲に隠れていた

 
 

* 高橋悠治のCD「サティ・ピアノ曲集 02 諧謔の時代」”犬のためのだらだらとした前奏曲” より

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

cop26

 

工藤冬里

 
 

ホーボーから攻撃を受けて
湖畔の町は札を数える手を止め
(駅前ホールを借りたこともあった)
コンビニの前でうとうとしていると
ヤンキーが停まった
頭は曇って
頭蓋に窓はなかった
忠実であることを奪い合った
子供も大人もトリコロールだった

26回目の締結会議がグラスゴーで開かれていた
バオバブの木が暑さで倒れ
ヤンキーらは肥えて若鮎のように力強い


 

 

 

#poetry #rock musician