死ぬんだよ

 

小関千恵

 
 

捕物は追いつくから それまでの間だけ
許して遊んだ

いつか追いつく
そんなふうに、限りがあることに
安心していたね
つまらない平安でいっぱいにして
滑稽に踊りつづけて、
いつの間にか滅んでゆくこの身を、呑み込んでいたね

いつ、生まれるの

永遠に飛び込むのは
身投げと同じ
脆弱な魂が恐怖を抜けて死ぬことと同じ

私が今 あなたの胸に飛び込むのは
身投げと同じ
死と同じ
永遠と同じ

同じです