さとう三千魚
猫がいる
いない
猫がいる
三毛猫の鼻のあたまの黒い
いない猫が
いる
子どもをたくさん産んだ
子どもたちはもらわれていった
冬の初めにいなくなり
隣家の納屋の藁の中に干からびて見つかった
いない
猫がいる
河口にいる
河口に
いない猫と子猫たちがいる
・・・
** この詩は、
2025年7月25日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第19回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩に加筆した詩です。
#poetry #no poetry,no life
