as an alien among the aliens *

 

観音

というのは
音を

観る
のだそうだ

工藤冬里は
音を飲めといった

目で飲むのだろう

子どもの
目玉の

白が

青い
みひらいていた

子どもは目玉で音を飲む
音を観る

ひかりを

忘れ去る
流れ去る

“as an alien among the aliens” *
異邦人の中の異邦人として

流れ去る

夏雲の
白く佇っていた

女は大皿のようにもみえた

 

* 工藤冬里 詩「an alien」からの引用

 

 

 

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