凪いでいた

 

さとう三千魚

 
 

昨日
朝には

洗濯をした
洗濯物を

ベランダに干した

朝食を食べた

味噌汁と
ご飯と
野菜サラダと
納豆と
鮭と
漬物と

食べた

ご飯には
梅干しをのせた

昼前に
車で

海浜公園に行った

芝生の上に
バスタオルを敷いて

海を見ていた
半島の上には雲がいた

海は
凪いでいた

新聞を開いて
ポッドの珈琲を飲んだ

昼を過ぎると
浜辺には

風が吹きはじめます

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

雨が降っていた

 

さとう三千魚

 
 

昨日は

日曜日でした

予報は
午後から

雨となるようでした

白い
車で

女と

法事に
向かいました

四十九日の法事でした
臨済宗なのか

お寺には
白隠の

半身達磨図が掛かっていました

法事の間は広く
窓々は

開けられていました

庭の緑が
光っていました

読経の後に
雨はふりはじめました

雨がふっていました
雨はふっていました

雨の音を
聴いていました

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

お知らせ 本日、2021年4月1日

 
 

本日、2021年4月1日より

 

2020年4月1日から開始した
広瀬 勉さんの写真、工藤冬里さんの詩、さとう三千魚の詩を、
月曜から金曜の毎日、公開する行為を完結することといたしました。

広瀬さん、工藤さん、ありがとうございました。

今後は、引き続き、
広瀬 勉さんの写真は月曜から金曜の毎日、公開し、
工藤冬里さんの詩、さとう三千魚の詩は毎週月曜に公開いたします。

毎月、月初に、辻和人さん、さとう三千魚などの批評を公開する予定です。

また、
沼恵一さん、薦田愛さん、塔島ひろみさん、みわ はるかさん、芦田みゆきさん、一条美由紀さん、駿河昌樹さん、小関千恵さん、松田朋春さん、萩原健次郎さん、陳式森さん、南 椌椌さん、道ケージさん、尾仲浩二さん、長田典子さん、Yoichi Shidomotoさん、ピコ・大東洋ミランドラさん、原田淳子さん、佐々木眞さん、狩野雅之さん、西島一洋さん、辻和人さん、Claudio Parentelaさん、白石ちえこさん、ヒヨコブタさん、正山千夏さん、松井宏樹さん、鈴木志郎康さんなどの作品、また他のゲストの作品を随時、掲載します。

日曜日はお休みです。

よろしく、お願いいたします。

 
2021年4月1日  さとう三千魚

 
 

He likes taking a walk by himself.
彼は一人で散歩するのが好きだ。 *

 

さとう三千魚

 
 

this morning
I didn’t walk

4 o’clock in the morning
I wake up

vaguely
breathe

book
read

then

along the river
I was walking to the estuary

this morning
I open the window

I’m waiting for a little bird to come to the window

once
from Mr. Shirouyasu

I got a “walking newspaper” **

“tobotobo walking is completely different. that’s it. it’s walking that has only free time.” ***

so
was written

He likes taking a walk by himself *

 
 

今朝
歩かなかった

4時に
目覚めて

ぼんやりと
呼吸して

本を
読んで

それから

川沿いを
河口まで歩いていた

今朝は
窓を開けて

窓辺に小鳥がくるのを待っている

かつて
志郎康さんから

“徒歩新聞” ** を貰ってた

“トボトボ歩きは全く違います。それしかない。暇だけしかないところの歩行です。” ***

そう
書かれていた

彼は一人で散歩するのが好きだ *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用しました.
** 「徒歩新聞」は鈴木志郎康が発行していた冊子のこと.
***「徒歩新聞」創刊号(1973年1月1日発行)の創刊の辞から引用しました.

「徒歩新聞」創刊号 創刊の辞

トボトボ歩いている。これは非常にいゝことです。散歩ではありません。散歩は気分を変えるとか、健康のためとかいろいろ利益を目録んでのことですが、トボトボ歩きは全く違います。それしかない。暇だけしかないところの歩行です。本当は凝っと坐っていればいゝのだし、それに越したことはないのですが、残念ながら、そうしているとすぐに飽きてしまうので、歩き出すという奴です。トボトボ歩いていると、人間は自然とものを見て、もの思いに入ります。この二つのことが紙の上に移されたのが、この徒歩新聞です。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

What do you want with me?
私に何の用事ですか。 *

 

さとう三千魚

 
 

I want to meet a little bird

so
I want

in the morning

when I wake up
I open the window

the tangerines at the tip of the driftwood branches on the windowsill have dried up.

the west mountains stand in ultramarine under the light blue sky.

I want to meet a little bird
I want to meet a little bird

someday
I want to meet

so
I want

What do you want with me *

 
 

小鳥に
あいたい

そう
思うのです

目覚めると
窓を開けて

窓辺の流木の枝の先の
蜜柑の

干からびて
西の山が

薄い青空の下に群青色に佇っています

小鳥にあいたい
小鳥にあいたい

いつか
あいたい

そう
思うのです

私に何の用事ですか *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用しました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

I put aside the book I was reading.
私は読んでいた本をわきに置いた。 *

 

さとう三千魚

 
 

yesterday

from evening
it was raining

it became a storm at midnight

the rain was banging on the ground

this morning
sunny

on the windowsill
I put the tangerines of the little birds

I listened to Thom Yorke’s song

repetition
listened

singing “we were standing on the edge” **
singing “we were standing on the edge” **

this morning
on the windowsill

little birds do not come

I put aside the book I was reading *

 
 

昨日は

夕方から
雨が降ってた

深夜には嵐となった

雨が
地面を強く叩きつけていた

今朝は
晴れて

窓辺に
小鳥たちの蜜柑を置いた

トム・ヨークの歌を聴いた

繰り返し
聴いた

“we were standing on the edge” ** と歌っている
“we were standing on the edge” ** と歌っている

今朝
窓辺に

小鳥はこない

私は読んでいた本をわきに置いた *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用しました.
** RADIOHEADの曲「LUCKY」から引用しました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

She wept like anything.
彼女はひどく泣いた。 *

 

さとう三千魚

 
 

because the woman is going to aerobics

to the station
by car

I sent her

on the way home
I came back a shortcut along the river

Somei Yoshino cherry blossoms were in bloom along the river

flowers

concently
bright

in the evening
I’m going home

so the woman said

we had walked under the flowers with her mother

She wept like anything *

 
 

女が
エアロビに行くというので

駅まで
車で

送ってきた

帰りに
川沿いの

近道を帰ってきた

川沿いにソメイヨシノの花たちが咲いてた

花は

こんもりと
あかるい

夕方には
帰るよ

と女は言っていた

花の下を女の母と歩いたことがあった

彼女はひどく泣いた *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

This poem is attributed to him.
この詩は彼の作品とされている。 *

 

さとう三千魚

 
 

awake

blue sky morning
windowside

bulbul standing

wild cherry blossoms were blooming in some places on the west mountainside

This poem is attributed to him *

 
 

目覚めて

青空の朝の
窓辺

ヒヨドリの佇む

西の山の中腹のところどころに山桜は咲いてた

この詩は彼の作品とされている *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

The airplane was lost to sight.
飛行機は見えなくなった。 *

 

さとう三千魚

 
 

morning
I woke up

when I open the window
there is the west mountains under the blue sky

I’m surprised at what is natural

wild cherry blossoms are blooming in some places on the mountainside

“Poetry seems to be by the side and is the core of life” **

so
that person said

this morning
with the CD borrowed from Harutaka Mochizuki

listening to Yuji Takahashi’s “The Art of Fugue”

“Fugue is not a musical form like a sonata form, but a technique that weaves various polyphonic developments from a given melody.” ***

so
Yuji Takahashi writes in the commentary on the CD

“weaving various polyphonic developments from the given melody” ***

what is

“Various polyphonic voices” ***

what is

whose voice

wild cherry blossoms are blooming in some places on the mountainside

I don’t know
but I hear it

The airplane was lost to sight *

 
 


目覚めた

窓を開けると
青空の下に西の山はいる

あたりまえのことに
おどろく

山の中腹のところどころに山桜は咲いてる

“詩は傍にあるようで生の核なのです” **

そう
そのヒトは言った

今朝は
望月治孝さんから借りたCDで

高橋悠治の”フーガの技法”を聴いている

“フーガはソナタ形式のような音楽形式ではなく、あたえられた旋律から多様な多声展開を織りなす技法である” ***

そう
高橋悠治はCDの解説で書いている

“あたえられた旋律から多様な多声展開を織りなす” ***

とは

“多様な多声” ***

とは

だれの声
だろうか

山の中腹のところどころに山桜は咲いてる

わからないが
聴こえる

飛行機は見えなくなった *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
** 鈴木志郎康の言葉.
*** 高橋悠治CD「フーガの技法 J.S.バッハ自筆譜による初期稿」の高橋悠治による解説から引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

How shall we deal with this matter?
この問題をどのように処理しましょうか。 *

 

さとう三千魚

 
 

in the evening
I went home

on the sofa
slept

I woke up at midnight

the woman was watching a sumo broadcast recording on TV

Daieishō
he won

I put moco in a cage

moco
was quiet

I went to bed alone
lying down

I stretch my legs parallel and straight
I stretch my arms straight in parallel

head position
back position

adjust

then

all
disappear

today
poetry

I didn’t write

How shall we deal with this matter *

 
 

夕方に
帰った

帰って
ソファーで

眠った

深夜に目覚めた

女はTVで相撲中継の録画を見ていた

大栄翔
勝ったんだね

モコをケージに入れた

モコ
静かにしていた

一人
ベッドに行き

横になった

両足を平行にまっすぐに伸ばす
両腕も脇に平行に伸ばす

頭の位置
背中の位置

整える

そうするとなくなる
全て

なくなる

今日
詩を

書かなかった

この問題をどのように処理しましょうか *

 

 

* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.

 

 

 

#poetry #no poetry,no life