そよかぜ ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 020     nao さんへ

さとう三千魚

 
 

揺れてた

ちいさな
花たち

揺れていた
風が吹いていた

過ぎていった

夏の想いが
ゆれていた

ありがとう
ありがとう

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 20個めの即詩です.

タイトル ” そよかぜ ”
好きな花 ” ネモフィラ ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

野生 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 019     asayoshi さんへ

さとう三千魚

 
 

こうべを垂れて
いた

白く
咲いてた

ちいさな

ぼくの花
鈴蘭

すずを鳴らして
いく

森のなかを
歩いていく

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 19個めの即詩です.

タイトル ” 野生 ”
好きな花 ” スズラン ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

線引き ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 018     airi さんへ

さとう三千魚

 
 

薫ってた
ちいさな

黄色い花

たくさん
たくさん

咲いてた
金木犀の

花と花と花を
線で結ぶ

花たちを結ぶ

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 18個めの即詩です.

タイトル ” 線引き ”
好きな花 ” キンモクセイ ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

ぼくは
きみがきらい ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 017     haruna さんへ

さとう三千魚

 
 

牡丹かと

おもった
はじめは

そう
おもった

まるく咲いてた
大きかった

きみは
わたしだった

うすいピンクの
おおきな

花だった
芍薬

まるい
わたしだった

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 17個めの即詩です.

タイトル ” ぼくはきみがきらい ”
好きな花 ” シャクヤク ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

猫ポイント **

 

さとう三千魚

 
 

足が
白い

白い足が過ぎてゆく

たまに
匂いをかいでいる

買物袋の前で
佇ちどまる

幸は
どこにあるのか

わからない

白い
足で

歩いていく

 

・・・

 

** この詩は、
2025年11月28日 金曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第23回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩です。

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

つめたいまくら ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 016     sino さんへ

さとう三千魚

 
 

山道を

歩いていった
登っていった

わからなかった
なにも

わからなかった

白い
ユリは

いた

おまえは
わたしだ

白い
白い

おまえだ

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 16個めの即詩です.

タイトル ” つめたいまくら ”
好きな花 ” ユリ(白い) ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

幸せの ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 015     tamaki さんへ

さとう三千魚

 
 

いつまでも
見ていた

いつも
見ていた

なんども
押し寄せてきた

白い
波だった

ボレロ
わたしの花

ピンクの花芯を
抱いていた

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 15個めの即詩です.

タイトル ” 幸せの ”
好きな花 ” バラ(ボレロ、白い) ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

空 ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 014     manami さんへ

さとう三千魚

 
 

みてた

いつも
みてた

空を見上げてる

サクラの花の
咲くのを

見ている

遠くから
ずっと

見ている
ヒトがいる

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 14個めの即詩です.

タイトル ” 空 ”
好きな花 ” 桜 ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

えんぴつの
持ち手にまきついたマスキングテープ ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 013     ayumi さんへ

さとう三千魚

 
 

美術館の
帰りに

珈琲を飲もうよ

清志郎を
聴こうよ

黄色い花を咲かせてよ

いい匂いを
させてよ

イランイラン

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 13個めの即詩です.

タイトル ” えんぴつの持ち手にまきついたマスキングテープ ”
好きな花 ” イランイラン ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;

なわとび ***

 

無一物野郎の詩、乃至 無詩! Part2 012     sakira さんへ

さとう三千魚

 
 

くるくる

まわしたね
ぴょんぴょん

跳ねたね
あなたのまえで

跳んだね

白い花のなかに
みどりの

芯を
伸ばしてる

わたし
いまも

跳ねてるよ

 

***memo.

2025年11月22日(土)、
一箱古本市の日に、
静岡市北街道「水曜文庫」で実施した、
“無一物野郎の詩、乃至 無詩!” 第44回、第2期 12個めの即詩です.

タイトル ” なわとび ”
好きな花 ” 水芭蕉 ”

 

 

 

#poetry #no poetry,no life;