曾在渡口相遇Edmund

 

Sanmu CHEN / 陳式森

 
 

此刻銀灰,無辜的。
翱翔之後雨燕與細雨承受
散去的硝煙,銀灰遲疑
被心觸動。而
一些人和物,如春風緩緩
緩緩地你離開。突然。
海風聞起來就是海風的味道
港幣多麼困難,
毁了歌譜之後還有賬本⋯⋯
他們起碼搞清楚了
我們不怕。
一些人和物開始
如記憶般缺席。
依舊闃然無聲的樂句
就是火災的窗櫺
過分的天空只剩下骨頭
你的頭髮銀灰
錯過了顯影的照片腐蝕
又忽然記起
遠去的鼓聲。那日午後
我們在輪渡相遇飲至黃昏

 
 

 

 

 

花を見るということ † † †

 
 

さとう三千魚

 

夜中の
強い雨で

眼が覚めました

雨の
音がきこえます

雨が

桜の木を
ぬらしているでしょう

もうすぐ
花は咲くでしょう
近所の小川の土手のにらの白い花も咲くでしょう

おじさんになってわかりました

にらの花は
足下に咲きます

みなさんも
大きくなったとき

足下に咲く花を
きれいと思うでしょう

 
 
 

2024年3月29日_子どもたちへ

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

花が咲くこと † † †

 
 

さとう三千魚

 

このところ
やっと

あたたかくなり

きんじょの土手には
すいせんの花が咲いています

にわの
ハクモクレンの花も咲きました

空にむかって
やわらかな

しろい花をひらいています

草木たちが
春に花を咲かせることが

ふしぎです

草木たちには
きっと

そのいのちのなかに
花を咲かせるねがいがあるのでしょう

ひとのいのちのなかにも
きっと

花を咲かせるねがいがあるとおもいます

 
 
 

2025年3月31日_子どもたちへ

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

居酒屋みどりにて

 

工藤冬里

 
 

ないない
受け皿ない
溢れさせたくない
アグー豚ない
空に紫使うな
徒手で彷徨く境内の灰の山(אַשְׁפֹּת Ashpoth)
鼠志野のギザギザの山を封じ込めて進む
受け皿のない濁酒が白梅に触る
置時計の電池切れだけが巨大化するが
それもいい
電池のように息を殺して生きていくから

 

 

 

#poetry #rock musician

鳥が飛ぶということ † † †

 
 

さとう三千魚

 

春なのかな
あたたかくなると

小川の土手には
薄黄の水仙の花が咲いています

コガモたちが
水に浮かんでいます

おおきなシラサギが
細長い足で小川のなかにたたずんでいます

海辺の公園からは

青空の下に
海がひろがっているのが見えます

あの海の向こうには
なにが

あるでしょう

イワシの群れをめがけて
白いアジサシが

海面に飛びこむのを見たことがあります
青空に曲線を描いて飛ぶのを見たことがあります



コガモたちも
シラサギも

アジサシたちにも
きっと

空を飛ぶことの
よろこびがあると思います

 
 
 

2026年2月19日_子どもたちへ

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

俥屋

 

廿楽順治

 
 

その夜は少し雨が降りはじめていました。

稲荷町駅の角を折れた先から、ひどく威勢のいい輓子の声が近づいてきて、わたしの脳髄に入り込もうとしてくるのでほんとうに弱りました。

旦那。馬車値で参りましょう。

輓子の尻からは管のようなものが伸びていて、俥の後ろの狐色した皮の袋につながっています。

あらよ、あらよ。

かけ声に混じって、ぶりぶりと妙な音がしていました。輓きながら、男は糞をしているのです。その糞が、管を流れて袋に入っていきます。

わっしの魂は、こうして、
どんどん薄くなるのです。

輓子の桐油の合羽だけが、雨の粒をはじいて、きらきら光っています。

あらよ、あらよ。

戦争はその頃、まだ遠くでした。
でもそれはもう、ぶりぶりとした狐色になって
わたしの脳髄にたまらない臭気を送り込んでくるのです。

 

 

 

かずとん村の村じまい

 

辻 和人

 
 

良かった
晴れてた
かずとん村も村じまい
明日から職場復帰
っていつもと同じ6時に起きて
2階のベビーベッドからコミヤミヤこかずとん抱っこ抱っこで
1階のお昼寝マットへ
ミルクお着替えオムツ替え
汚れたオムツはビニール袋に入れてくるりんポイ
お手のもんさ
フッキフッキともなるとこんなこともできるんだぜ
先日届いたベビージム
吊り下がったウサギさん、リスさん、ライオンさん、クマさん
ゆらゆら笑って誘うから
コミヤミヤもゆらゆら笑って手を伸ばす
おてても笑う
笑いあう
お次はこかずとん
吊り下がってるゆらゆらさんたちよりも
ジムのてっぺんの大きなトリさん気になる
おてて伸ばしても届かない
ジタバタしてるとあんよジムの柱にあたる
柱ゆらゆら
同時にトリさんゆらゆら
あんよも笑う
笑いあう
そうことしてるうちお昼の時間
ソーメンくっちゃ茹で
ハサミで短く短く切って
コミヤミヤの唇スプーンでちょんっ
お手のもんさ
唇ちょんっ開いて
ぺろっ、食べた
こかずとんもちょん、ぺろっ
食べた食べた
お手のもんさ

自由時間もらって外に出た
玉川上水沿いを散歩
暑さも少し収まってきた
右に左に出会う木の根が
ぐいぐい太い
水の中は鯉いっぱい
ぎゅるぎゅる泳ぎ回る
ベビージムでは
ウサギさん、リスさん、ライオンさん、クマさん、トリさんゆらゆら
職場では
ぼくの復帰待ってる仲間が
パソコンカシャカシャ

帰ってあんよ運動遊び
コミヤミヤこかんずとんの柔らかいあんよ
あっち行きこっち行き
うっひゃうっひゃ
お手のもんさ
それからお風呂
あらよってコミヤミヤの髪をシャンプーしゃかしゃか
こかずとんの股間ふっきふっき
お手のもんさ
お着替え、離乳食、ベッドに運んで
添い寝すーやすや
お手のもんさ

今日は
良かった
晴れてた
いつも通りのかずとん村の一日だったね
村じまいはするけれど
かずとんパパ、いなくなるわけではないからね
心臓バクバクッ息してたかずとんパパ
明日も明後日も明明後日も
お手のもんさ
お手のもんさ