どこから言葉を出してもいいわけだけれども *

 

先週
金曜日

夕方に

表参道の
スパイラルというところの松田さんの

依頼で
わたし詩について話した

自己に拘泥して60年が過ぎて詩を書いている
というタイトルでした

わたしの来歴を話した

その後
いまの仕事と浜風文庫のこと話した

それから
わたしの好きな詩をみっつ読んだ

西脇順三郎 茄子  **
鈴木志郎康 なつかしい人  ***
谷川俊太郎 おばあちゃん  ****

西脇順三郎の詩は18才のころ
鈴木志郎康の詩は21才のころ

谷川俊太郎の詩は最近に読んだ

どれもわたしには
かなわない

詩とおもえた

それからわたしの詩をよっつ読んでみた
書いたときわたしのなかに不思議な感覚があったのを憶えている

“どこから言葉を出してもいいわけだけれども” *

渦巻くものがある

わたしのなかに
わたしでないものが渦巻いている

 

 

*工藤冬里 詩「EINGANG」からの引用
**西脇順三郎 詩集「宝石の眠り」より
***鈴木志郎康 詩集「わたくしの幽霊」より
****谷川俊太郎 詩集「はだか」より

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です