さとう三千魚
sometimes
at midnight
I open a photo book taken by that person
a few
I have
open the photo book of the smallest paperback
that person dead
that person
he left a picture of the people in Asakusa
there
my
grandmother
mother
father and an older brother
my sister and my distant aunt
country acquaintances
is
they are there
the people I have thrown away
at that place
they are talking about their hometown and old talk
・
I didn’t take part in the conversation *
たまに
夜中に
そのヒトの写真集をひらく
いくつか
持っているが
一番
小さな
文庫の写真集をひらく **
そのヒトは死んだが
そのヒトは
浅草にいる人たちの写真を残してくれた
そこには
わたしの
祖母や
母や
父や兄や
姉や遠い叔母や
田舎の知り合いたちが
いる
そこにいる
わたしが捨ててきたヒトたちだ
そこで
彼らは
故郷のことや
旧い世間話をしている
・
私はその会話に加わらなかった *
* twitterの「楽しい例文」さんから引用させていただきました.
** 鬼海弘雄「世間のひと」ちくま文庫 のこと
#poetry #no poetry,no life