桑原正彦のドローイング “はなとゆめ” を掛けた

 

さとう三千魚

 
 

日曜日の
午後の

海の

ひかるのを見た

浜辺の

渚の
家族たちの

遊んでいた

海は
凪いでいた

子どもたち石を投げてた
カニを捕まえた

クルマで帰った

走って
帰った

帰って居間の壁に
桑原正彦のドローイング “はなとゆめ” を掛けた

かつて

新丸子の
夜の東急ストアーで

桑原から電話をもらったことがあった

光だねと
桑原は

かすかに言った

うん
光だ

そう応えた

はなも
ゆめも

光だった

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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