すっからかん

 

さとう三千魚

 
 

もう
おとといか

その先の

日か

ひとりの
男が

会いに来てくれた

宣言の

だったか

それで
港の脇で

クラフトビールを試して
それから

別の店で

ビールと
日本酒を飲んだのだったか

その男に
なにも

与えられなかった

かも
しれない

すっからかんであることしか
与えられなかった

だろう

すっからかんは
死の

傍らで
生きるということ

かな

どうぞ
傍らで

この平らの
でこぼこの

この
世を

生きてください

生きて
ください

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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