夏休みが終わる

 

さとう三千魚

 
 

夏休みには
川で遊んでいた

近くの雄物川で
泳いでいた

釣りキチ三平の川だった

水底に水草が揺れて
魚たち

水流に逆らって
泳いでた

群れて
泳いでいた

横に並んで
腰を振って

泳いだ

毎日
川で泳いでいた

毎日
川で遊んだ

川には
魚がいた

川には
死体もいた

魚や鳥や猫や犬や豚や

その死体
その骨

流木や小枝や洗剤容器や捨てられた平凡パンチや

たくさん
流れ着いた

夏休みが終わるころ
いつも

空を見上げていた
青空を見上げていた

昨日の朝
河口まで自転車で走った

河口にはサーファーたちが浮かんでいた

浮かんでいた
波を待っていた

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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