さとう三千魚
ここのところ
アレクセイ・リュビモフのピアノを聴いている
リュビモフの顔は
死んだ
義兄に
似てる
平均律クラヴィーア曲集の第一巻
前奏曲を
聴いてる
繰り返し
聴いてる
そこに
義兄がいて
兄がいる
母がいる
父がいる
中村登さんがいる
桑原正彦がいる
一昨日だったか
朝
河口まで自転車で走った
河口にはサーファーたちが浮かんでいた
ノラたちがいた
空は曇ってた
海浜公園では
ヤマダさんに会った
ヤマダさんはサッカーの選手だった
いまは
育成の仕事をしているといった
義父が亡くなって
みんなで見送ったといった
よくしてもらった
といった
いまあるのはみんなのおかげだといった
感謝しかないといった
#poetry #no poetry,no life