さとう三千魚
朝には
本の
部屋の窓を開ける
窓辺に
小鳥の
餌をやる
ほとんどが雀たちだが
メジロも来たことがあった
昨日
家のまえの
水仙の花はまだ
咲いてた
ひとつは
若く
もうひとつは
老いて
花房の天辺が茶色く乾いて
萎れていた
菜の花も咲きはじめている
いない義母の沈丁花の花も咲いている
幽かに香っている
部屋に帰って
マリア・ユーディナの弾くピアノを聴いた
6つの小さな曲だった
そこにいた
そこにヒトはいた
うれしかった
うれしかった
#poetry #no poetry,no life