“from a summer to another summer” を聴いてる

 

さとう三千魚

 
 

昨日
女は

仕事を休んで
ランチに誘ってくれた

死んだモコの詩で
地方都市の賞を貰ったから

お祝いなんだろう


遅く起きて

立体駐車場にクルマを停めた
デパートで赤福とメロンパンを買った

それから
ホテルのレストランに

入った
バイキングというのか

料理を皿に載せて
テーブルに

持ち帰る

客はほとんどが
女のひとたちだった

野菜サラダを山盛りにして食べた

アイスも食べた
珈琲も飲んだ

ガザの人たちが
支援食料に群がる光景を思い浮かべながら

食べた
満腹になった

午後
帰った

ベッドに横になった

夕方に起きて河口まで走った
風が強く吹いていた

詩を書かなかった

それで
いま

工藤冬里の
“from a summer to another summer” を聴いてる *

“それにしてもほんとの夢は” *
“それにしてもほんとの夢は” *

そう繰り返し
工藤は歌を終わる

かつてわたしの夏はあった
いまわたしたちは別の夏を生きる

夏はわたしのものでもあなたのものでもない

 
 

* “from a summer to another summer”は工藤冬里のワンマン「2004.5.5 裏窓」 の7番目の曲です.
https://torikudo.bandcamp.com/track/from-a-summer-to-another-summer-4

 

 

 

#poetry #no poetry,no life

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