さとう三千魚
夕方に
家を出た
西の山の上に月がいた
オレンジ色の
細く
若い月がいた
猫は
月を見ることが
あるのか
猫のいる本屋の
テーブルの上に猫はいた
まるい眼で
こちらを見ていた
西の山の上に細く若い月がいた
猫はいた
猫がいた
・・・
** この詩は、
2025年8月26日 火曜日に、書肆「猫に縁側」にて開催された「やさしい詩のつどい」第20回で、参加された皆さんと一緒にさとうが即興で書いた詩に加筆した詩です。
#poetry #no poetry,no life