はなとゆめ 05

かつて

熱風は過ぎただろう

熱風は
接吻した

熱風は石の唇に接吻した

石の唇を
舐めて

叫んだ

叫びは熱風の遠い声だったろう
叫びは遠い母語の星雲だったろう

星雲は純粋身体だった

熱風は過ぎた
熱風は過ぎた

 

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