notebook ノート 手帳

薄暗い
葡萄屋の片隅で紙片を渡された

そのヒトは
小さな手帳にコトバを書いて渡した

薄い口から厚い口へと
水は温むという内容だった

そのヒトが
渡したのは意味ではなくコトバだった

手帳の紙片を破り
渡されたのはそのヒトの存在だった

 

 

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