共和国について

 

佐々木 眞

 

 

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ある朝、アベ独裁体制にドタマに来たイシバ地方創生相が突如逆上した。

ギャクジョー、アタマニキタジョー、アシタノジョー。

「どこへ行っても地方は全部死んでる。どんな田舎でも国が助けてくれることだけを期待している。オラッチはもう知らん、シラン。お国のあてなんかに期待せずに、あんさん自主独立して勝手にやってみなはれ!」

すると「ああそうですか」というて、岩手県上閉伊郡大槌町が1982年の独立宣言を33年振りに更新し、改めて新キリキリ国として独立した。

キリキリ、ギリギリ、キリギリス。

その翌日、「よおーし、そおゆうことなら}というて、
普天間基地問題で業を煮やしていた翁長沖縄県知事が、日本国からの独立を宣言し、
「琉球共和国」として生まれ変わった。

するとその翌日の翌日、なんたら維新の連中が、選挙で大勝した勢いに乗って「てなもんやおおさか狂騒国」なる新都市国家を樹立した。

カワッタ、ワカッタ、キョウワコク。

それからしばらくして、オラッチの在の十二所村が、村民二百名の総意で独立した。

ドクリツ、コクリツ、ドクリツコウドウタイ。

あとは一瀉千里だった。

イッシャセンリ、サクライセンリ、センノリキュウ。

かのリヴァイアサンのごとき怪物に成りあがった新日本帝国から、離脱する市町村共同体が相次ぎ、この国はあアッというまに三々五々、四分五裂さ。

アラアラアラ、サンザンブンレツ、リヴァイアサン。

で、なにが起こったって?

帝国は、たちまち徳川家不在・天皇家不在の江戸時代三百藩体制
のような独立国割拠の状態に逆戻り、
民草は、思い思いの憲法と政治経済社会体制を選んで、
末永く、それなりに仕合わせに暮らしましたとさ。

うむwmwm、ソレデイイノラ、ソレデイイトモ。

 

 

 

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