定義なしの命なの

 

ヒヨコブタ

 
 

花がうつくしいと思うこと
それはこころの余裕のみではないだろう
その存在がこころ落ちつかせてくれる
それだけ
命は動物だけのものでなし

じぶんが弱いときには涙をながしながら
木々の強さを知る
木々の強さを

そしてその緑が
わたしの勇気になるとき
花も変わることなく
わたしを微笑ませる

誰かに育てられ慈しまれることは
彼等彼女等にきっと
力になるだろうか
儚い命だとは思わない
その続きにわたしが
また勇気をもらう

そして安堵する

今日のなじんだ花が
明日ははらり今季を逐えても
またいつか鮮やかにまた
そっと開くのだろう

わたしがいつまでもみていたくとも
わたしのかわりに誰かがまた力をもらう

そのことに安堵する

ループや無限はないかもしれぬ
わたしにはわからぬこと

人のちからを得ずともまた
どこかでそっとかがやきを秘めたいつかの
緑も
わたしはいつまでも覚えている
わたしのあとの誰かも
いつまでも
覚えている

 

 

 

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