鈴木志郎康
紫陽花の花が咲き揃った。
思わず
花数を数える。
一つ二つ三つ四つ、、、
全部で二十。
いや、
真ん中のあたりで、
花が重なってる。
数を数えられるから
数える。
数え切れないほど多ければ、
無数だ。
ビョウヤナギの花は
数え切れない。
無数だ。
桜の花って、
いつも無数だ。
一つ一つの花が
異なっていても、
無数だ。
紫陽花の花は
一つ一つ
大きさも、
色合いも、
違う。
一つ一つが
違う。
違うから
数える。
一つ一つの
違いが、
見える
紫陽花の花だ。
鈴木先生の作品が読める幸せな場所を見つけました。
有難うございます。