蝸牛線を

 

道 ケージ

 
 

蝸牛線を
竹箸で辿る
伊羅保肌
紫陽花の皿

ぬばたまの羊羹を
切る
抵抗受け止める

この緩やかな切線
刃文曇り
長考の末
二切れ

楊枝にて
軟弱の一突き
嚥下数は素数
赤い円道を蠕動

息を数え
欲を落とし
無に
うろたえる

 

 

 

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