躯体 投稿日時: 2019年6月8日 投稿者: michio sato 小関千恵 闇に溶かされた多くの輪郭に、 異物と呼ばれ 眠らされたひかりの子どもたちが 自らの知性の糸で、新しい水槽を紡いでいきます 「うわべの街に生えている僕らの足は、たまに引っこ抜いて洗うといいよ。」 それぞれの脈のせせらぎが聞こえていた 緊張による笑顔や 硬くなった腰に あなたを探した こんなに痒い空だって こころだろう しっかりと手を伸ばしたなら きっとあの墜落気味の飛行機は この腑に落ちてくる 空が反転しても この躯体(からだ)は溶けない