黄ぼう

 

小関千恵

 
 

 

深夜バスの暗闇で

流れるまま書きつけていた

最後だけ ゆうれいのことば

かなしいゆうれいが 急にでてきて 元気になったら、とか 明日を見る、なんて

言って

そのまま
朝になるまでノートを握っていた

朝 光に映しても

読める文字だったので感心した

 

 

いつも光にかまけているね

そうして光の中で眠っているね

背中のいとの絡まりも見えないまま

光 さえ あれ ば かまけている わたしたちの

眠ってしまう からだの踊りよ

 

 

 

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