せめて真っ新のゴミ袋くらいにはなりたかった *

 

雨は
あがった

高地では

雪なのだという

ここは
高地ではない

海辺の街

みかんとお茶がとれる
白子もいる

ヒトは
曖昧だね

笑っている

三保の
海は

急深かになっていて
離岸堤の近くに鯛もいる

このところ舟を浮かべていない

なにも
海に

浮かべるものがない

雨は
あがった

せめて真っ新のゴミ袋くらいにはなりたかった *
せめて真っ新のゴミ袋くらいには *

壇蜜の日記が届いた

 

* 工藤冬里の詩「焼肉屋」からの引用

 

 

 

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