墓参してきた
けさ
義母の
墓に
線香をあげた
手をあわせた
きょう
きみのお誕生日だね
きみの幸を
祈った
詩を書くために
君たちから
離れた
かもしれない
いま海を見てきた
海は
空を映して
青く
平らだった
ヒトは何万年もまえから
海をみてたろう
このまえ駿河さんの詩を読んだ
宇宙はまったく待ってなどいない **
という詩だった
そう
宇宙はまったく待ってなどいない **
だけど
海をみてると
この海も
この男も
宇宙だと思う
宇宙は待ってなどいないよ
だけどこの胸の中にあるよ
その天辺で男が歌っている *
その天辺で男が歌っている *
その歌をきみに伝えたい
ここがほんとうのはきだめなら *
ここがほんとうのはきだめなら *
その歌を
きみに伝えたい
* 工藤冬里の詩「三つ巴」からの引用
** 駿河昌樹の詩「宇宙はまったく待ってなどいない」からの引用