工藤冬里
最後の日に
disった
素麺は
フックだけ残して
降りかかる
刺さる
神社は無くなる
黄色に白の腹
頂以外
大きすぎて
人だかりする
懐の翳
コロナ離婚の輪の
泡(アブク)としての
額のない
耳鳴りのなかで
「五輪終です
外側も清めず
内側も清めない
そんなことまで自分で決めた
雨に滲むピンク
あなた、ぶちとまだらの羊,焦げ茶色の若い雄羊,まだらとぶちの雌ヤギ
一人称のあなたがたの袖を掴んで
「一緒に行かせてください
「別にしてください
袖をつかんで「いかせて欲しい
「別々に住む人を探しているんです
国民が絡むと一人を複数系で呼ぶ
外側も飲み内側も飲む
なら容赦されない
他の人より沢山クッキーを食べるわたしに
別の家に住むことを
それがねー
いい感じなのー
とか勧めたりはしない
人に知らせたりしない
同好会を立ち上げたりしない
わたしも間違いをさせたくないからいいねしない
いわれを問わない
あなたはかつて素麺の言葉をフックに吊るしかけた
いわれを問われるはよい。問われるままに、こたえる都であったから。笠をぬぎ、膝へ伏せて答えた。重ねて北條と。かどごとに笠を伏せ、南北に大路をくぐりぬけた。都と姓名の、そのいわれを問われるままに。
だがいわれを問われるはよくない。問われるままには、こたええぬ都であったから。笠をぬぎ、膝へ伏せて答えなかった。重ねて北條と。あなたはかどごとに笠を伏せ、南北に大路をくぐりぬけられなかった。都と姓名の、そのいわれを問われるままに、こたえることはΠνεῦμα ἅγιον(Pnevma ágion)に逆らうことだった。
ほめないならあなたのためになる
ほめられるあなたもほめるわたしもさいごまでΠιστός(pistos)を保たなければならないことを理解している
数が増えているということは
心配する必要はない
疾患のために信じていることもあるからだ
集計には選ばれたと思い込んでいるあなたの数も含まれている
残っているあなたの数は分からない
給食センターのバイトに遅れて来たのに一万もらったあなたの
ぶちとまだらの羊,焦げ茶色の若い雄羊,まだらとぶちの雌ヤギ
あなたが都にいくことの
いわれを問うてはならない
#poetry #rock musician