さとう三千魚
昨日
朝
玄関で
義母の姫林檎の花が
咲いた
ひとつ
咲いた
細い枝の先の先に白く咲いた
モコを
連れて
近所の川沿いを
歩いた
雲が
ふんわりと浮かぶのをみてた
午後には
安掛正仁さんの
瀧の
写真をかけた
玄関にかけた
瀧が落ちて
地上にぶつかる写真だ
そこに遠い命がある
ヒトは
いない
人間ではない
人間ではないところに
命がある
そこに
いる
夕方には
女がミネストローネというスープを
作った
美味しかった
ビールを
飲んだ
深夜
イタリアのClaudio Parentelaが生きているのを知った
生きていてよかった
新型のウィルスで
ヒトたちが死んでゆく
生まれたのは偶然だが
偶然に
死んでもいく
自己に拘泥して必然を探してきた
爆破する
枯らす
瀧が水しぶきをあげて地上に落ちている
命がある
そこにいる
*タイトルは、twitterの「楽しい英単語」さんから引用させていただきました.
#poetry #no poetry,no life