工藤冬里
和歌
藤と八重が共に咲くので見に来たが藤と八重は今年も共に咲いていたことだ
和歌
今年はせめて藤と八重が共に咲いている(短い)期間だけでもお会いすることはできるでしょうか(いやできない)
和歌
藤と八重とが共に咲いているというコンセプトでコーディネイトしたのに今年は誰に見てもらえるのでしょうか
和歌
藤と八重とが共に咲いているのに大友山の霍公鳥は今年は来てくれません
和歌
(震災以来)藤と八重が共に空に打ち寄せられてデブリになって久しいのに(今年は)そうした空の廃墟を見ることすらできなくなりましたね
和歌
藤と八重とが共に咲いている写真アルシーヴ作りに忙しく、今年はもう終わっているだろうと思って来てみたら(見事に咲いている)、この公園の三番目の消失点を空に置きたいほどですねぇ
和歌
藤は寄り掛かるもの、八重は共に波に打ち寄せられるもの、毎年来ていますが、今年も一人で見るのでしょうか
和歌
大友山の麓にあるこの藤と八重の公園を、また巡ってくる千年後にもこんな風に眺めたいものですね
和歌
ジェノサイドの記憶が永遠に消えないようにスーヴェニールとしてこの藤と八重を植えたのでしょうか
和歌
藤と八重が共に咲くのを見て、東京の都のことを思ってしまうことだ
詩
七重八重桜の空に藤浪は打ち寄せられて共に消えたり
#poetry #rock musician