コロナの部屋

 

佐々木 眞

 
 

こんにちは、黒柳徹子です。「コロナの部屋」へようこそ!

全国の良い子の皆さん、そして万国のパンダ・プロレタリアートの皆さん、お元気ですか?
お陰様で、あたしもいたって元気。このまま一生死なないんじゃあないかしら。

さてコロナ、コロナで、毎日大勢の人たちが死んでいますが、あの良寛さんが「死ぬる時節には死ぬがよく候」と言っているように、人間死ぬときは死ぬんですから、仕方ないですよね。

でもひとさまじゃなくて、他ならぬ自分が死ぬんですから、死に方だけは徹底的にこだわって死にたいですよね。
あーた、なんたってこの国は、世界一自由な国ですから、いろんな死に方を選べますよ。

そういう訳で、ここでいきなり問題です。
あーたの、それも生死に係る大問題ですから、今から5分間、よーく考えてみてくださいね。

1)「私はコロナで死にたい」
2)「私は職場から雇い止め、解雇されてしまい、ハローワークへ行ったけど次の仕事も見つからないので死にたい」
3)「私はコロナ自粛で日銭が入らなくなって、家賃も払えないので、一家心中したい」
4)「私は休業補償を求めて役所へいったけど、申請手続きが超複雑で、お金が出るのは早くても3ヶ月後と言われたので、いっそ首を括って死にたい」
5)「私は学生なんですが、アルバイトの口がなくなって、家からの仕送りも激減して、学業を続けられなくなったので、死んでしまいたい」
6)「ホームレスのおらっちなんかには、誰も食べ物も恵んでくれないので、このまま野垂れ死にしたい」
7)「私は上の6つが当てはまらないので、それ以外の理由で死にたい」

の中から、あーたがお好きなのをいくつでも選んで、その番号で答えてくださいな。

さあさあ、早くもタイムリミットが来たようです。
あーた、どっちになさいますか?
ほんといっぱいありすぎて、迷っちゃいますよね。

 

 

 

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