千年理性批判

 

工藤冬里

 
 

ミルクラッパーは
古屋雄作の創作
原因があって結果があるのではなく
結果を夢想して演出していく
因果ではなく現実はヤラセだ
関東はカントだ
因みにデカルトはデカンショ節だから兵庫だ
カントは原因ではなく結果に押し出されたのだ
津波に押し流されたのだ
判断は果実で
根はいろいろだ
例えば橋の下に流されてきたのだ
夏の知識はいわれを問わぬ
枝が柔らかくなってきて先端が葉になる
実を生み出さぬなら枯れちまえ
さて俺(ジジェク)はコロナラッパー企画を打診された
俺はラカン派DJだからそういうときまず
コロナは存在しない
と見栄を切ってみる
そこから始めるのが俺たちのやり方だ
いつもそうやってきた
事物がそれを許さないところまで進んだとき
俺たちはカントのように千年に押し出されるだろう
滅びの前に祝祭が来る
死後はこんなにも美しい
俺の死後夕焼けは凄絶なまでに美しいだろう 
進化論を信じたまま死んだとしても
俺の死後夕焼けは凄絶なまでに美しいだろう
起きる前に起きたので寝る前に寝たら
ロシア語講座でアリョーシャの最後の演説をやっていた
悪霊の詳細については
あれこれ話す必要はない
いま大事なのは粉飾していくことではなく
果実として落下することだけだ

 

 

 
#poetry #rock musician

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